屋根メンテナンス

雨樋(あまどい)のメンテナンスの重要性と、メンテナンスのポイントを解説します!

屋根自体のメンテナンスはとても重要ですが、それと同じくらい、雨樋(あまどい)のメンテナンスも、建物の長寿命化や防水対策において非常に重要です。
以下にその理由とメンテナンスのポイントについて まとめます。

雨樋メンテナンスの重要性

なぜ雨樋のメンテナンスが建物の長寿命化や防水対策において重要なのか、その理由は大きく以下の3つがあります。

(1)排水機能の維持

雨樋は、屋根に降った雨水を集め、地面に適切に排水する役割を果たします。これにより、雨水が壁や基礎に直接当たるのを防ぎます。メンテナンスを怠ると、オーバーフローを起こし、バシャバシャと直接地面に雨だれが落ち、犬走りなどの地盤面を壊したり、エアコンの室外機などの設備を壊してしまったりします。

(2)建物の保護

詰まりや割れなどで適切に排水することが出来なくなってしまうと、雨水が外壁や基礎に直接当たるようになり、雨漏りの原因となったり、劣化を早める原因となったりしてしまいます。放置することで、浸水や湿気の問題を引き起こし、カビや腐朽の原因にもなります。早めのメンテナンスは、建物の保護につながりますが、早めの対応を怠ると、建物の劣化が進み、結果的に修理費用が高額になる可能性もあります。

(3)外観の維持

定期的なメンテナンスを行うことで、見た目も美しく保つことができます。メンテナンスを行わず、詰まりや汚れがあると、汚れた水が外壁を伝うことで出来るシミや、カビの発生、落ち葉などがうずたかく雨樋にのった状態など、外観に悪影響を及ぼします。

 

メンテナンスのポイント

大切な役割をもつ雨樋ですが、日頃どのようにメンテナンスをすればよいか分からない方も多いかと思います。そこで、その機能を最大限に発揮するために必要なメンテナンスについて、以下にポイントを整理します。

(1)点検

下からの目視で、落ち葉が詰まっていないか、雨樋の継ぎ手部分や金具がしっかりと固定されているかを確認します。落ち葉などのゴミが詰まっていたり、金具が外れていたり、変形していたりすると、スムーズな排水ができなくなります。

(2)清掃

下からの目視での点検で落ち葉などのゴミが詰まっていることが確認されたら、落ち葉やゴミを取り除く清掃を行います。可能であれば季節ごとに定期的に雨樋の内側を清掃し、落ち葉やゴミを取り除くとより良いかと思います。特に秋〜冬は詰まりやすいので注意が必要です。建物のそばに桜の木がある場合は、春の花の時期が終わった後も注意すると良いかと思います。

(3)専門業者への依頼

点検や清掃、修理など、何度も経験があり、ご自身で安全に行える場合は問題ないですが、メンテナンスは高所作業となりますので、経験がなく、安全に行うことに少しでも不安がある場合は、専門の業者に依頼することをオススメします。
費用を惜しんで素人ながらにやってみた結果、転落事故などを起こしてしまっては本末転倒となってしまいます。素人の方が単独で作業するのは大変危険なので、下からの目視での点検で気になる箇所があれば、一度、信頼できそうな業者に依頼することも大切です。

いかがでしたでしょうか。
雨樋のメンテナンスの重要性を理解し、メンテナンスをしっかり行うことで、雨樋の機能を維持し、建物を守ることができます。ここに挙げられた対策を講じるだけで、建物の寿命や防水性能の維持に大きな違いが出てくるかと思います。
壊れてから、汚れてからではなく、予防となる定期的なメンテナンスを心がけましょう。