屋根や外壁の工事をする際に役立つ、⾒積額が安い業者の注意点
屋根や外壁の工事を行う時、何社か見積もりを取ってみて、一番安い業者にお願いしてしまう方も多いかと思います。
確かに一番安い業者を選ぶことは、物価高の影響や収入がなかなか増えない今、お財布にはやさしいのですが、住む人の暮らしや命を守る屋根や外壁の工事においては、“安かろう、悪かろう”では困りますし、長持ちせず結局高くついてしまうことも。
そこで今回は、屋根や外壁を工事する際、見積額が安い業者に依頼する前に確認したい注意点をご紹介します。
Point.1 安さの理由
なぜ安いのか、その理由を聞きましょう。
「今回、お客さまだけの特別価格です!」など、根拠があいまいな場合は注意が必要です。
納得感のある安さの理由を示してもらえない時は、価格だけで決めず、慎重に業者を選びましょう。
逆に、安さの理由を明確に答えてくれ、その理由に納得感がある場合は、本命の候補に挙げても良いかと思います。
Point.2 材料や施⼯不良
安価で粗雑な材料を使ったり、⼿抜きの施⼯を⾏うことで価格を安くしている場合があります。
仕上がりが悪かったり、施工当初はきれいに見えても、結果的に耐久性に影響が出ることがあります。
どんな材料を使って施工するのか、見積書の品番や材料名で調べたり、手抜き工事をする業者か否か、クチコミなどを確認したりすると良いかと思います。
Point.3 追加費⽤の有無
最初の⾒積もりに含まれていない追加費⽤が後から発⽣し、結局他の業者とほとんど変わらないか、むしろ高くなることがあるため、他の業者が見積もりに提示している項目がきちんと含まれているか、細かい内容まで確認しましょう。
項目になくても含まれていれば問題ないですが、含まれていない場合は、それらを含めた金額を再見積もりしてもらうのが良いかと思います。
Point.4 実績の確認
ここで言う実績は、施工の数やクチコミ・レビューの数ではありません。
クチコミ・レビューの内容が、「親切な価格でやってくれた」「良心的な金額」「リーズナブル」という言葉とともに、その他の対応に対してもポジティブなものであれば安心できます。
一方で、クチコミ・レビューに今まで価格に関する記載がないのに、安い見積もりを出してきている時などは注意が必要です。
事業を始めたばかりでPRのために価格を抑えている業者は実績が少ない場合もあるので、確認できないこともあるかもしれませんが、出来るだけ過去の施⼯例や顧客のレビューをしっかりチェックしてください。
施工実績や口コミ等がない場合も、インスタなどで施工の様子を発信している場合は、自社の工事に自信を持っていることの表れです。
ホームページなどに顔出ししているか否かなども参考になるかと思います。
Point.5 保証の不⼗分さ
安価な業者は、保証やアフターサービスが乏しいことが多いです。
きちんとした材料、きちんとした施工を行えば、それなりに長い期間の保証をつけることは可能です。
⻑期的な保証があるか確認することで、Point.2でお伝えした材料や施工の質を見抜ける場合があります。
保証の有無、範囲、期間などをきちんと確認することが重要です。
Point.6 コミュニケーションの⽋如
価格を抑えるために⼈件費や対応工数を削減している場合、きちんとした対応をしてもらえないことがあります。
問い合わせに対する反応や、対応に時間がかかる場合に そのことを伝えてくれるかなど、コミュニケーションがきちんと取れるかを⾒ておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
これらのポイントを参考にしながら検討すれば、「安かろう・悪かろう」にならず、満足度の高い屋根工事、外壁工事に繋がっていくと思います。
安いからといってすぐに決めず、これらの点を考慮しながら慎重に選ぶことが⼤切です。