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屋根に太陽光パネルを設置する際の注意点と影響について

近年、地球温暖化が世界的な問題となり、温室効果ガスの排出抑制のため、太陽光発電などの再生可能エネルギー利用が進んでいます。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、エネルギー価格は上昇の一途を辿っており、また、中東で起こった戦争により、今後、ますますエネルギー価格の上昇が予測され、エネルギーの重要性は日に日に高まっています。
政府による補助金で、エネルギー価格の上昇に伴う光熱費の増大は少し抑えられてはいるものの、各家庭の光熱費負担額は増えており、太陽光発電を設置するご家庭も増えています。
太陽光パネルを屋根に設置する場合、太陽光パネルの設置業者は屋根のプロでは無いため、設置の仕方を誤れば、さまざまなリスクを抱えることになりかねません。そこで今回は一般家庭の屋根に太陽光パネルを設置する際の注意点について解説します。

太陽光パネルを設置する際の注意点

(1)屋根への積載負荷

太陽光パネルの設置は、太陽光パネルの重さ分、屋根の重量が増えるため、積載負荷に影響を与えます。屋根や建物の構造、強度を評価し、太陽光パネルの重量が増えた状態で風圧や雪の重さ、地震の揺れ等による負荷に耐えられるかを事前に確認することが重要です。近年では、ゲリラ豪雨や大型の台風、大雪などの自然災害が増えており、積載負荷にある程度余裕をもっておくことが求められます。

(2)防水層の保護

太陽光パネルの設置工事に際しては、屋根の防水層を傷つけないように細心の注意をもって施工する必要があります。適切な防水方法で、シーリングなども使用し、屋根の雨漏りリスクを最小限に抑える工事を行うことが重要です。

(3)屋根材の適合性

屋根材の種類や状態によって、パネルの取り付け方法や必要な補強が異なる場合があります。太陽光パネルの設置に際しては、自宅の屋根剤の種類や状態を確認し、屋根材との適合性を考慮した施工法を検討する必要があります。

(4)屋根の保証に関する注意

太陽光パネルの設置は、屋根の保証に影響を与える場合があります。工事契約前に屋根の保証内容について確認し、今回検討している太陽光パネルの設置工事が保証に影響を与えるか否かを確認することが重要です。

(5)メンテナンスへの影響

太陽光パネルの設置により、メンテナンス作業が制限される場合があります。定期的なメンテナンスや修理を行うためには、十分なメンテナンスのためのスペースが確保されているか、パネルの配置や設置方法を設置工事前に考慮する必要があります。また屋根塗装をする際には、一度パネルを外すか、外さないでパネル周りまで細かく塗装するかなど、手間や費用が増え、メンテナンス時の障壁となる場合があります。

(6)屋根の寿命への影響

太陽光パネルの設置は、屋根の寿命に影響を与える可能性があります。太陽光パネルの設置によって、防水に不具合が発生したり、十分なメンテナンスが出来ない事などにより屋根材の劣化が進行することがあります。長期的な屋根の寿命を考慮し、定期的な点検や適切なメンテナンスを行うことが重要です。

いかがでしたでしょうか。
恐らく皆さんの想像以上に注意しなければならない点があったかと思います。

屋根の専門家でしか判断出来ない内容などもありますので、太陽光パネルの設置を検討する際にはご自身だけで判断せず、屋根の専門家の助言を仰ぐことも重要かと思います。
相談すれば屋根の状態やパネルの設置に関する最善の方法についてアドバイスを提供してくれるかと思いますので、まずは信頼出来る屋根の専門家を見つけ、設置工事を検討している段階で相談してみるのが良いかと思います。